品質保証部門 サラリーマンの日常と実態

大企業の品質保証部門で働く四大卒、サラリーマンの日常と実態

工場勤務とは、どんな感じなの?(大卒スタッフ編)

工場勤務は、一言でいうと過酷で修行の場です。特に大卒スタッフらにとっては。

なぜなら、工場は特殊な環境だからです。

 

スピード感と、現場との調整力と、現場に飲み込まれない気の強さ、声の大きさ、リーダーシップ、泥臭さ、さまざまな発生する問題に柔軟に対応できる問題解決力、トラブル時には、長時間残業にも耐えうる体力が要求されます。

 

研究者のようなおとなしく、じっくりするようなタイプは向きません。また机上だけで、現場を見に行こうとしない人もダメです。

 

工場は、顧客に納期通りに物を納めないといけなく、生産量を達成しないといけません。しかも能率も稼ぐため、無駄がないように作る必要があります。

かつ、品質にも近年世の中がうるさいので、ばらつきない規格通りの製品を納める必要がああります。この品質の維持がすごく大変なんですよ。

 

大きな品質トラブルが起きようものなら、大人数で残業を強いられることになります。

不良品がたくさん出れば仕損費が悪化し、不適合品の置き場があふれ処理に困ることになります。

 

他にも設備が壊れないようにメンテしないといけないし、検査の測定器は定期校正にださないといけない。

 

在庫が少ないと、欠品まで猶予なないので、検査を急いでやらないといけなく、そのスケジュリング管理で疲弊することになります。在庫が多すぎると、サビとか品質が劣化してきたりして、これまた管理が大変になります。

 

作業員の教育とか、監査対応とか、顧客から製品クレームが来たときは、真っ先に調べたりしないといけません。在庫品をひっくり返して、再度検査が必要な場合もあります。顧客への報告書も数日以内に回答が求められ、現場の記録を調べまわったり、対策会議とかを開いたり、現在生産しているものをどうするかなど、考えることはたくさんあります。

 

日々技術は進歩するので、新しい装置を入れたりするので、工事を頻繁にしたりする必要があります。その仕様決めの段階で揉めたりします。生産性を少し落としてでも、チェックやゲートなど強化して、厳格な品質を重視する品証と、生産性を求める製造や技術で、意見がぶつかります。

 

その装置が運用に耐えうるか、たくさんの項目を評価したり、顧客に工程変更の申請を出したり、新しいマニュアルを作り、作業員へ教え込んだり。

 

このように、工場運営を円滑に行うのが、主に大卒スタッフの役割です。自分たちはラインで作業はしませんが、頻繁に現場に出て、調査したり、新しい設備を入れたり、そのために、製造課、技術、設備、品証、IEなどいろんな部署と、頻繁に打ち合わせを開き、調整業務があります。またいろんなテーマを抱えたり、トラブル対処も突然発生したりするので、業務を計画立てて、効率よく、要領よくこなすことも求められます。

 

また本社からの理不尽な要求や調査にも対応するのが、大卒スタッフの役割です。