品質保証部門 サラリーマンの日常と実態

大企業の品質保証部門で働く四大卒、サラリーマンの日常と実態

量産管理試験とは何ですか?

工程能力がよい場合、検査を省略できます。

 

とあるサイズ、品番、モデル毎に

年間一回か半年に一回くらいの頻度で

抜き取りで寸法や性能を

図るのが量産管理試験です。

 

まずNGになることが

ほぼないので、この手法を採用できます。

 

検査にかける労力、コスト、頻度は工程能力と反比例します。

工程能力が1.00未満なら、全数検査

全数検査⇒ロット検査⇒月次検査⇒量産管理試験です。

 

量産管理試験ですが

NGがでたときは

大変です。

 

まず初見でNGでたら、

対象サイズをただちに出荷保留かけます。

 

別の製品でただちに追加試験を行うと同時に、4M変更履歴も調査して、どこに原因があるのか、また対象範囲はどれかをしぼり込みます。

 

では、仮に絞り込めたとして、

それらのロットの製品らはどうするか?

これには、かなり高度な経営判断が求められます。

 

全数廃棄という可能性もありますし

別の性能試験をして、これならば最低市場性を確保できるというのであれば、出荷する場合もありえます。

 

これは品質保証だけでなく、製品開発部、材料開発部、製造技術部などと協力して、最終的には品証のトップが判断するしかありません。

 

 

また条件変更品を作り、評価をして、それを出荷用に繋ぎで投入する必要があります。

そして重要なのは再発防止です。

 

作業標準や、製造プロセス、設備の点検や部品の交換基準などに落とし込み、周知します。

全ては3標準に落とし込みましょう。

 

作業標準

設備標準

プロセス標準