製造現場の作業員に、作業標準を守らせる時に
一番最悪の作業標準というものは、次のようなものになります。
ある作業員が、とあるマシーンで
いろんなモデルの材料を加工して後工程へ
送達すると仮定しましょう。
①Aというモデル製品の製造条件では、スイッチを左に
②たまに生産指令(計画)で入ってくるBというモデル製品の製造条件では
スイッチを左に
しかも、作業員が手動でやれというものです。
これは、絶対に間違えます。
切り替え忘れなどをして
マニュアルがあるのだから、その通りにしろと言われても
ヒューマンエラーは起こるものということを前提に
ポカヨケを考える必要があります。
工場内にこのような工程設計をしようとしている
間接部門のスタッフや、現場の人間がいたら
絶対そうさせないようにしてください。
この手のミスは、自分が経験してきた中でも
これまで何度も目にしてきています。
ではどうすればいいか?それは、
①生産指令と連動して、自動で切り替わる
②生産指令と連動して、その切り替え作業をしないと
次のステップに進まない(フールプルーフFP)、インターロック回路
照合要求回路とも言います。
③そこまで難しければ、生産指令と連動して
音声で「スイッチ切り替えください」と連呼するアナウンスが
流れるようにするでもいいです。少なくともQAレベルは上がります。
もしくは、午前はこのモデルAしか部材が流れてこない
午後はモデルBだけとか、そういうものあります。
(FIFOがうまくいかず、部材が途中で切れたり、ねまる可能性あり)
これが仕組みというものです。
技能員に判断させる余地を少しでも減らし
この作業さえすればいいという現場の環境を作ること
こそが、工場の間接部門の役割です。