私は工場の品質管理課に所属していた時、
下記の仕組みがありました。
不適合品が後工程へ流出した懸念がある場合、
でも、まだはっきりと分からない場合は、
まずは、後工程へ注意喚起を促す
文書を出すことになっていました。
要は、生産中に外観で見えることも多いので
異物とか、不具合事象を文書で書いて、伝えておき、
よく注視しながら、生産せよというものです。
例えば、とある工程のマシーンの
部品が取れてなくなっていて、
もしかしたら、生産部材に混入したかもしれない。
またはとある中間工程や、部材準備工程で
何か異物が発見された。これが単発かもしれないし、
拡大するのかもしれない。
同じロットの部材が、すでに後工程で使われている
そういう時です。
金属などでしたらX線ですぐにわかりますが
非金属系(プラスチック)とかだと
分からない場合もあるんですよね。
とある日、異物が出るかもしれない事案が起き、
製造課の班長に、注意喚起のシートの
作成を依頼しました。
そしたら、班長は、
「余裕だ」とニコニコしながら言うのです。
製造課の事務所のパソコンで作成していました。
そして、僕に対してドヤ顔で言うのです。
「俺は、不具合のパターン別に、25パータンくらい
エクセルのテンプレートで持っている。
なので、既存フォーマットを少し書き換えるだけで
すぐにでも作成できる!」
心強かったです。このようなマニュアル化は
非常に重要で業務効率化にも役立ちますね。
また後世にも、ノウハウとして残すことができます。