品質保証部門 サラリーマンの日常と実態

大企業の品質保証部門で働く四大卒、サラリーマンの日常と実態

工場の製造係の班長は、25パータンも、トラブル不具合のシュミレーションを持っていた

私は工場の品質管理課に所属していた時、

下記の仕組みがありました。

 

不適合品が後工程へ流出した懸念がある場合、

でも、まだはっきりと分からない場合は、

 

まずは、後工程へ注意喚起を促す

文書を出すことになっていました。

要は、生産中に外観で見えることも多いので

異物とか、不具合事象を文書で書いて、伝えておき、

よく注視しながら、生産せよというものです。

 

例えば、とある工程のマシーンの

部品が取れてなくなっていて、

もしかしたら、生産部材に混入したかもしれない。

 

またはとある中間工程や、部材準備工程で

何か異物が発見された。これが単発かもしれないし、

拡大するのかもしれない。

 

同じロットの部材が、すでに後工程で使われている

そういう時です。

 

金属などでしたらX線ですぐにわかりますが

非金属系(プラスチック)とかだと

分からない場合もあるんですよね。

 

 

とある日、異物が出るかもしれない事案が起き、

製造課の班長に、注意喚起のシートの

作成を依頼しました。

 

そしたら、班長は、

「余裕だ」とニコニコしながら言うのです。

 

製造課の事務所のパソコンで作成していました。

そして、僕に対してドヤ顔で言うのです。

 

「俺は、不具合のパターン別に、25パータンくらい

 エクセルのテンプレートで持っている。

 なので、既存フォーマットを少し書き換えるだけで

 すぐにでも作成できる!」

 

心強かったです。このようなマニュアル化は

非常に重要で業務効率化にも役立ちますね。

また後世にも、ノウハウとして残すことができます。