製造業の工場にて、製品を製造する上で
材料の寸法、物性といった規格値(許容差)を設けると
思いますが、これと工程能力の因果関係は?
工程能力の3σで決めるのでしょうか?
いいえ、それは違います。
規格値(許容差)というのは、あくまで
顧客要求により決まります。
製品ではこのような性能レベルが必要との
最初のアウトプット要求に基づき
それを各工程での材料の物性や寸法などに
ブレークダウンをして、許容差が決まるわけです。
ではよく聞く3σとは?
それは、管理図の話でしょう。系のばらつきが
正規分布を示すとしたら、1σに66パーセント、
2σに95パーセント、3σに3/1000の確率で入るというわけです。
なので3σから外れるということは
そうとうイレギュラーなケースですね。それを
異常としている。
なので、3σの線が規格値ではないことを覚えて
おきましょう。
ちなみに、規格値(許容差)と3σが
同じであるならば、工程能力CPは
1.0となります。1000個中3個くらいが不良品となる
可能性がるということです。