日産や神戸製鋼は不正問題で、ISO9001とISO/IATF16949が取り消された

ISO9001とは、品質のマネジメントシステム規格です。

 

これがはく奪された時に、海外との取引ができなくなる可能性があります。

国によっては、その国へ商品を輸出するときに、ISOを取得していることが要求される場合もありうるからです。

 

ISOとは、数百項目に及ぶ国際的な要求事項があり、それに適合するような仕組みを作り、記録を残して、外部からの審査時(年1回 1日~数日)にランダムにサンプリングで聞かれた時に、答えられるようにしないといけません。

 

たとえば、文書管理は、最新版管理をして、迅速に検索できるように識別などをしなければならない!的な要求事項が、いろんな切り口であるわけです。

 

しかしISO9001の外部審査ですが、正直言って、結構ザルです。

私は数年にわたり、工場にてISO外部審査対応の窓口担当者をしたことがあるので、よくわかります。

これが自動車産業向けのISO/IATF16949になると、難易度があがり、毎回多少の軽微な不適合(MI-NC)は受けます。軽微な不適合も15個以上くらったら、認証取り下げの動きが発動され、数十日以内に、また外部審査を受けて直せていないと、いよいよ認証そのものが取り消しとなります。

 

これは審査官から聞いた話ですが、昨今の企業の不祥事を受けて、ISOを取得しているのに、なぜ不祥事が止まらず問題を起こすのだ!ということが、審査機関をさらに審査する上位機関から、言われているみたいでして、見方も厳しくなってきていると聞きました。

 

しかしながら、ISOは正直役に立つとは思えません。無駄に思えます。

これを真面目に守っても、品質トラブルが防げるものではありませんし、外部審査でも、このような不正は見つけることはできないです。そのような見方はしないので。

 

審査官も、審査開始時に、決まって

 

「プロセスチェックシート(タートル図)を見せてください」と言いますが、

まず普段の業務で、そのようなものは一切使いません。審査の数日前に慌てて、取り繕って作成するのが常です。

 

なので、ISOは製造現場にとっては、まず内容を理解していなくピンと来ていないですし、普段の業務を阻害するものと、煙たがられています。

なので、内心ISOをはく奪されて、現場は喜んでいるのかもしれません。

 

そのほかにも、普段使いもしないような、能力要件表の作成。

普段使いもしないようなグラフや記録帳票を、二重帳票にして、その場限りをしのぐために、数日前から夜遅くまで、担当者をかき集めて作ったり、

 

経験上、審査の1か月くらい前から、準備を意識しだし、

しかし通常業務が優先となり、どんどん後回しになり、一週間くらい前から、担当者ら総出で夜遅くまで残業して、ISOの審査のためだけの書類を準備し始めます。

 

IATF16949では、コアツールはやっているのか?記録見せろと、審査員から毎度のごとく言われますが、普段活用はしていません。

 

なぜなら、活用しなくても普段の品質管理に特に支障はないし、面倒なだけだからです。活用するとしたら、SPC(工程能力)くらいでしょうか。

 

それにより審査数日前になると、普段やりもしないFMEAを夜遅くまで突貫で見直して、承認印も歴代の課長の印を担当者が持っていたり、

MSAも普段やっても意味がないので、やらないのですが、1週間くらい前から無理くり、製造課に頼んでやってもらったり、大忙しです。挙句の果てに、製造課はMSAが何なのか、監督者レベルでも理解していない人が多く、MSAという言葉って何だけ?こんなレベルです。

 

それで、審査後は、またぴたりとやらなくなるのです。